Bonanza の強さ

コンピュータ将棋の floodgate では毎日たくさんの対局が行われていて、とても全部を見るわけにはいきません。コンピュータで作業して軽く一服というときに、コーヒーを飲みながら一二局鑑賞するぐらいです。そのなかで Blunder と Bonanza Feliz の対戦はおもしろかった。Blunder の攻めに対して、Bonanza のカウンターパンチが見事にきまった一局です。

figure1

先手 Blunder が銀冠に組み、後手 Bonanza は四間飛車の穴熊。いま後手が4五歩と突いたところです。ここから先手は
▲2四歩
△同歩
▲6五歩
と仕掛けました。

figure2

先手は角交換をして、2四飛と飛車をさばくのがねらいです。後手の対抗策は
△4六歩

figure3

これが鋭いねらいをひめている。その効果は六手後に判明します。先手は予定通り、角交換をして、二筋を突破しようとします。
▲3三角成
△同桂
▲4六歩
△7三桂

figure4

先手がいったんは4六歩と相手するのは仕方がない。しかしそれに対して7三桂とはびっくりします。穴熊は桂馬がいなくなると急に弱体化するといわれますから。先手はここで2四飛と走ります。Blunder の読み筋は以下、△6五桂▲2一飛成△5七桂成▲同金△3九角▲6六角△4一歩▲9四歩△同歩▲9三歩で、評価値は255です。この読みだと銀と桂の交換になるけど、守りの桂との交換だから損はないと判断しているのでしょう。ところが飛んできたのは攻めの桂でした。。
▲2四飛
△4五桂

figure5

なるほど!先手が桂をとれば、3三角で王手飛車。先手が▲2三飛成△5七桂成▲5三龍と攻め合いを目指しても、△4四角で王手龍取り。すごい桂跳ねがあったものだ。このために4六歩とつき捨てておいたんですね。以下、
▲6六銀
△6五歩
▲7七銀

figure6

となって、先手陣は銀を引きつけかたくなったけど、後手は手順に6五の位をとった。これも大きい。しかし先手は桂取りが残っているからまだ難しいんだろうと思っていたら、後手は
△5七角
と打ち込み、以下ガリガリと先手を攻め倒してしまった。Bonanza は強いソフトだけれど、ただ猛烈に攻めていくだけではなく、カウンターパンチをねらうところがすごいと思う。

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