子ども手当でタブレットを

Mem Fox というオーストラリアの大学の先生が書いた Reading Magic という本をたまたま図書館で見つけ読んでみました。ものの三十分もあれば読める小冊子だけれど、子供の時代に本を読む、あるいは本を読み聞かせることの大切さが再確認でました。この本に出ているいくつかの例を見ると、やはり早い時期から親が子供に本を読んであげていた家庭では、子供が文字を読めるようになるのも早いらしい。ある親御さんは息子が生まれると、その六日後から本を読み聞かせていました。すると三ケ月で赤ちゃんは本の正しい持ちかたを覚え、お母さんの朗読に合わせて正しくページをめくるようになったのです。六ケ月経つと、本のタイトルが識別できるようになり、母親と一緒に本を「読む」ようになりました。文字が読めるわけではないけれど、母親の音声を記憶してしまったのです。二十一ケ月でこの赤ちゃんは五百語以上の語彙が使えるようになりました。

Mem Fox さんも子供に早くから本を読み聞かせていたので、彼女の子供も字が読めるようになったのははやかった。

こういう家庭教育が大切であることはよくわかっているけれど、実際に実行するのはなかなか大変です。子供たちに本を買ってあげなければならないし、両親は子供に本を読んであげるだけの時間的余裕をつくらなければならない。それくらいなんでもないよ、と思われるかもしれないけれど、たとえばイギリスの子供で、自分の本をちゃんと持っているのは、十人のうち三人か四人なのだそうです。アメリカや日本ではどうでしょうか。やはり賃金格差が拡大し、本を買えない、本を置く場所がない、忙しくて図書館にも連れて行ってやれない、という家庭は相当に多いはずです。(アメリカの図書館は電子図書の導入で家からでも本を借りられるようになったから、その点は日本よりいいけれど。)

そこでわたしが何度もこのブログで提唱している案なのですが、赤ちゃんが生れた家庭には、絵本や音楽や絵やいろいろな知識を詰め込んだタブレットを渡したらどうでしょう。もちろん子ども手当の一環として。あとは子供の成長に合せて知識の内容だけSDカードで交換してやればいい。アフリカでは奥地の子供達にキンドルを送るというプロジェクトが進んでいます。日本は途上国じゃないよ、という声も聞えてきそうですが、しかしそんなことをいっていいような状況にはもうすでにないと思います。

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